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眼科二次検診|富永クリニック眼科|西新橋 内幸町の眼科

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眼科二次検診

眼科二次検診|富永クリニック眼科|西新橋 内幸町の眼科

黄斑変性・黄斑前(上)膜

黄斑変性・黄斑前(上)膜

眼底の中心部分に周辺の網膜よりも若干色の濃いくぼみがあります。眼底内側(鼻側)に位置する視神経乳頭より伸びる血管が集中する「黄斑(おうはん)」と呼ばれる部位です。
ひと言で言うと「視界の中心部」。人の顔を認識したり、文字を読めるのはこの部分に映る視覚のみです。視界の端にかすかに見えるドアが開いたことは判っても、誰が入って来たのかはそちらに目を向けて(=視界の中心に据えて)初めて判ります。また、PC画面に集中していて、その奥の壁に掛かった時計の存在は認識しても、視線をPCから外して壁に向けなければ、今何時を指しているかは知ることが出来ません。その「視界の中心」こそ、黄斑が受け持つ大変重要な部位なのです。

加齢により黄斑のくぼみがより深くなり過ぎて孔が開いてしまったり(黄斑円孔)、黄斑を含む網膜上に薄く膜が張ってきたり(黄斑前膜)。「最近見えづらくなってきた」という「眼精疲労疑い」の患者様の中には、稀に上記の黄斑疾患が原因と考えられる方がいらっしゃいます。
いずれも適切な診断と治療が必要となりますので、信頼のおける「眼科で」二次検査をご依頼いただくことをお勧め致します。

緑内障・視神経乳頭陥凹拡大

近年は市区町村や企業での健診、人間ドック等で眼底写真を撮影する機会も増え、結果に「視神経乳頭陥凹拡大」、「眼圧やや高値」等の記載があり、二次検査(精査)を御希望で眼科を受診される方が多くなっています。
いずれも初期においては自覚症状がないため若干ご心配とは思われますが、当院では段階を踏んで適切な診断(及び治療)を行っております。

平たく申し上げると、上記の視神経所見も高眼圧の指摘も、要するに「緑内障疑い」ということです。そもそも緑内障とはどのような疾患なのでしょうか?
眼球内水晶体より前半部分を「前房」と言いますが、この部分は常にお水が循環しています。そこには入口と出口があり、その出口付近が狭くなっている場合に前房内にお水が貯まり気味となり、内部で「圧」が高くなります。その状態が「高眼圧」です。そして更にその圧が眼球後半部分にまで及ぶと、眼底で神経と血管を束ねる視神経乳頭という軟らかな「くぼみ」を押し、それらを圧迫。部分的な機能を損ない、視野の欠損を生じることがあります。

一般の健診等ではその「視神経乳頭が広がっている」所見をもって二次検査を指示されるため、それイコール緑内障では必ずしもないのですが、上記のいずれの状態にあるか(またはないか)?を確かめることが眼科での診察・検査の主眼となります。
矯正視力、眼圧検査を経て診察の上で眼底三次元画像解析(OCT)を用いて実際の視神経乳頭の拡大具合を可視化・数値化。この時点で異常なければ経過観察。健診結果の指摘通りならば、更に視野検査へと進みます。

緑内障は先手を打つことが肝要です。なぜなら、ある程度進行してしまった状態から先は状態を回復することが難しくなってくるからです。即ち、高い眼圧は投薬治療によって下げられますが、一度失われた視野を取り戻すことは困難です。
健診等で視神経乳頭陥凹拡大や高眼圧の指摘を受けられたならば、決してやり過ごすことなく、是非二次検査を信頼できる「眼科で」受けられることをお勧めします。多くの場合、適切な治療による経過観察で十分なQOLを保つことが可能です。